fumiaki goto

2020年10月9日

2020年 GOOD DESIGN AWARDを受賞しました。

現有限会社でく工房 取締役会長の光野有次さんが約25年前にデザインした「かに座」を日々変わっていく生活シーンに合わせてリニューアルした「かに座PLUS」が2020年度のGOOD DESIGN賞を受賞しました。

オリジナルのかに座のコンセプトは引き継ぎながら、和洋の空間を問わず家族で使えることを目指してデザインをさせていただきました。

詳しくは、GOOD DESIGN WEBサイトに的確な解説をしていただいていますので、ぜひご覧ください。

グッドデザイン賞 受賞品紹介ページ

普段たずさわっている商品のデザインは健常者が使うことが前提で、自分の価値観を物差しにして考えることができます。

ですが、このかに座PLUSはお年寄りやハンデのある方にも使っていただくことがコンセプトのコアになっているので、自分自身や自分の価値観を物差しにできず、客観的にどうすればユーザーさんにとって使いやすくなるのか考えていかなければなりませんでした。

これまででは思いもしていなかった方法で使われることが有ったり、通常の椅子よりも高い安全性が求められたり、クリアしないといけない点が多く、特にスタイリングの部分では通常の家具で考えるスタイリングが通用しない、でもインテリアの一部としてスタイリングを考えないわけにはいかない、というジレンマの中での仕事でしたので、とても勉強になりました。

先代のかに座のように、長く愛される椅子になってくれることを期待しています。